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Steidl社の新しい作品集刊行に合わせて、代官山のSpeak Forにて展覧会が開催



(以下、プレスリリースより)

本作品「PROOF」は、ポーランドの写真家であるトマシュ・グゾバティが管理していたアナログプリントに
偶然の美がもたらした、新しい表現の境地に焦点を当てたものです。本展覧会は、優れたクオリティの
作品群でよく知られるトマシュの所有している、写真撮影の工程における副産物として認識されていた
「Polaroid TYPE 55」というフィルムのインスタント写真を用いた作品群で構成されています。
 
すでに生産を中止されており、大判カメラを使う写真家から熱狂的に愛用されていたこの白黒フィルムは、
撮影時にネガフィルムに加えて正像のインスタント写真ができます。このインスタント写真は通常処分されてしまうか、
ネガフィルムからプリントをする前のイメージ確認用として保管される程度の扱いをされていました。
本作品「PROOF」は、このインスタント写真の持っている芸術性を主題としました。インスタント写真には
撮影された直後には鮮明な像が現れていますが、時間の経過とともに、コントロールも予測も不可能な偶然の
科学反応がゆっくりと進み、思いがけない変化を図像に与えます。その変化は、ネガからプリントされた写真とは
ちがった「写真性」を含み、芸術写真としての強度をより高める効果をもたらしました。不完全で時に感光不足、
または過剰に感光し、擦れてしまったり像が見えにくくなっていたりするこのインスタント写真は、
時間の経過による変化を記録し、予期しなかった繊細な美しさが備わっています。


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© Tomasz Gudzowaty 2016


今回、展覧会のパートナーとなっているのは、世界最高峰のアート出版社と謳われるドイツのSteidl社と、
同社の設立者であるゲルハルト・シュタイデルです。ゲルハルトは本展覧会準備のために来日し、会場候補地の
選定から展示プランの作成、会場設営方法までを細かく検証してきました。またドイツのSteidl社が制作した
同タイトルの写真集も刊行されます。本展は全世界の巡回を予定しており、東京での展示が世界で最初の場となります。

「不完全性は写真の本質的な部分で、写真の媒体としての忠実性に対する対価でもあり、それはある意味、
瞬間の偶然的な介入といえる。このコンタクトプルーフはまさに、『写真性』ー写真の本質に不完全性が
あることーについての証拠として存在している」
—トマシュ・グゾバティ

本展に合わせ、トマシュ、ゲルハルトが来日し、 6月24日に開催するオープニングレセプションに両者も在廊します。
世界中を巡り、優れた作品群を数多く残してきたトマシュの美的センスと、世界中のトップクリエイターから絶大な
信頼を寄せられているゲルハルトの芸術に対する深い理解、クリエイティブによって生まれた展覧会をぜひご高覧ください。



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© Tomasz Gudzowaty 2016





Tomasz Gudzowaty, PROOF

会期:2016年6月25日(土)~7月1日(金)
時間:11:00-19:00
会場:Speak For B1F/B2F
   東京都渋谷区猿楽町28-2







【レセプション】
会期:2016年6月24日(金)
時間:19:00-20:30
会場:Speak For B1F
住所:東京都渋谷区猿楽町28-2


【ブックサイニングイベント】
会期:2016年6月25日(土)
時間:19:30-21:00
会場: 代官山 蔦屋書店 2号館1F
住所:東京都渋谷区猿楽町17-5



【主催】
Steidl Publishers
Düstere Straße 4 37073 Göttingen Germany
http://steidl.de

【協力】
株式会社limArt
東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
http://post-books.info



トマシュ・グゾバティ
(Tomasz Gudzowaty、1971年ワルシャワ出身)
これまでに世界100カ国以上を旅し、野生やスポーツ、社会情勢などをテーマに活動を続けるドキュメンタリー・肖像写真家。彼の作品はイギリスの「ガーディアン」や「ナショナルジオグラフィック」「British Journal of Photography」「L’Equipe」「イタリアンヴォーグ」などの紙面で発表されてきました。数多くのコンペティションにおいてグランプリ受賞やファイナリストに選ばれるなど、世界中で高く評価されています。2016年には作品集「Beyond the Body」と「Closer」がSteidl社から出版されています。
http://gudzowaty.com/


ゲルハルト・シュタイデル
(Gerhard Steidl、1950年ゲッティンゲン出身) 
1967年にデザイナー、出版人としてのキャリアをスタート。1968年、出身地であるドイツのゲッティンゲンでSteidl社を創設、美術展のポスターの印刷から着手し、ヨーゼフ・ボイスなどのアーティストが顧客に。1972年に初となる書籍を出版。以降、政治、ノンフィクションから、文学、厳選されたアートや写真の本へと活動を広げ続けています。
★ドキュメンタリー『世界一美しい本を作る男』
http://steidl-movie.com


Steidl 社
Steidl社は印刷から製本、出版までのすべての行程を社内で手がける世界で最も洗練された出版社のひとつです。出版人ゲルハルト・シュタイデル氏は、アートからファッション、文学など様々な分野におけるアーティストや著者に寄り添い、彼らが「魔法を生み出す」手助けをし、「アートとしての書籍」を読者の元へと届けてきました。紙や印刷への強いこだわりを持つシュタイデル氏自身が、紙や装丁用クロスの選定から編集、デザイン、印刷まで、制作におけるすべての行程に関わることで、それぞれの作品に合ったフォーマットを見出し、コンセプトを具体化した本を世に送り出しています。これまでに、ロバート・フランクからカール・ラガーフェルド、ロバート・アダムス、エド・ルシェ、ロニ・ホーン、ルイス・ボルツ、ユルゲン・テラー、ジョエル・スタンフェルド、ブルース・デヴィッドソンなどの著名作家のほか、若手のアーティストや写真家たちの作品集を精力的に手がけています。
https://steidl.de/




POST Webサイト
http://post-books.info/




『レオ・レオーニ 希望の絵本をつくる人』
まるさんかくぞう
『オーレ・エクセル イン モーション』
『ハーブ&ドロシー』
『木のうた』
『きりのなかのサーカス』
『ママのスカート』
『かさ 』
『ブルックリン・ネイバーフッド』
『Casa BRUTUS 2013年 12月号』
『ファンタジア』