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謎のいきもの?ほじほじくんがみつけた、不思議でうつくしい星の絵本「ほじほじくんの星」。
読んだ後、つい空をみあげて星をさがしたくなってしまうような、かわいらしい物語です。

木の輪切りをそのまま版画にしてしまう木口木版(こぐちもくはん)という技法の、素朴でありながら、
微細でうつくしい世界観にも注目してみてください。














『ほじほじくんの星』vol.1


















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ほじほじくんは、キラキラするものが大好き
お気に入りのビー玉をのぞくと
そこには、星空が広がっているようです



















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ウキウキする日は、宝さがしに出かけます
「今日は、丘のむこうの湖まで行ってみよう
湖色のビー玉が埋まっているかもしれない」



















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湖のほとりを、シャベルでジャリジャリ
堀りおこします
「あれれ おかしいぞ」
急に砂が地面に吸い込まれるようになくなり
ポッカリ 穴があきました
















VOL.2→
VOL.3→





森山佳代子(版画家)
東京藝術大学油画科卒業。1997年「第13回ニッサン童話と絵本のグランプリ」佳作。
1998年 銅版画制作開始。
2014年 木口木版画制作開始。本作品で、2015年「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」入選 。








*森山さんにお聞きしました*



物語もさることながら、夜の表現をはじめとして、細かい世界観が魅力的。
絵の中の夜空に落ちていきそうな、不思議な心地よさがあります。


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こういう味わいってどこからやってくるんだろう。どうやって表現しているんだろう。

そんな素朴な疑問のとっかかりに「木口木版」という技法があるようです。
そこで作者である森山さんに聞いてみました。



●木口木版って、どのように絵を描いていくものなんでしょうか?

「まず彫り跡を見やすくするために、版面を墨で黒くします。
ビュランで彫ると木肌が現れます。それが暗闇から光が射してくるように見えるのです。」



●彫る感覚ってどんなところに魅力があるのでしょうか?

「ひと彫りする度に版木から光が射してくる。彫り進めていくと線が形になり、空間に変化していきます。
それは面白い事で、初めて木口木版を制作した時に感じ夢中になりました。
輪切りされた木の形にも癒されるのだと思います。」



●木は、どんな素材を使っているんでしょうか?

「版木は、ツゲなどの堅い木材の木口を使用します。
ですから細密に彫ることができます。
先輩作家の方々が神業的超絶技巧で彫られた緻密で美しい作品は、かつて言われたように『掌の上の宝石』です。」


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気狂いお茶会 10.2×11.4 2015年5月制作

これが実際の「版」なのだそうです。木の天然の輪郭を活かした彫刻作品。うつくしい!






次回も、引き続き版画の技法についてお伺いしていきます。







© Kayoko Moriyama






< キュレーター >
西村祐貴 / Yuuki Nishimura

絵本作家 / イラストレーター。
もじとことばのデザインユニット二歩としても活動中。

HP:www.nishimurayuuki.com
二歩:www.unit-niho.com








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