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名店。人気の店、有名な店、行列が出来る店、そして歴史がある店。
名店の形はさまざまです。

この「名店手帖」ではそんな名店も、それとは違った形の名店も、
今後名店になりそうな予感のする魅力的な名店(未来の名店)もたくさんご紹介していきます。

今回ご紹介する名店は、大阪北浜にある古本屋『FOLK old book store』。1Fが喫茶、地下に古本屋という、店主の人柄も魅力的な名店をご紹介します。


店主・吉村さんとの出会い



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『FOLK old book store』の外観。外観からも店主の人柄が伝わってきます。


『FOLK old book store』の店主・吉村祥さん(30)とは出会ってかれこれ4年ぐらいになります。

以前『FOLK old book store』は現在の北浜ではなく、天神橋にありました。僕が初めて足を運んだのも天神橋のお店です。

僕がお店に初めて行ったとき、ちょうどあるアーティストによるライブペインティングを店内で開催していました。

そのライブペインティングが終わった後、なぜか吉村さんを含め『FOLK old book store』に来ていた作家さんやお客さんたちと、6、7人で近くの公園で花見をしました。

「石崎さんも参加してってくださいよ〜。」


出会って間もない頃だったのですが、当初から吉村さんは変わらずこんな方です。

人懐っこくて優しい、『FOLK old book store』の店主・吉村さん。

そんな吉村さんから『FOLK old book store』のことをいろいろ伺ってみました。



FOLKをはじめるまで



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漫画や雑誌、ZINEやミニコミ、リトルプレスなどの小出版、「ちえちひろ」「あおむろひろゆき」「北浦和也」などの作家による手作り雑貨や作品で溢れている『FOLK old book store』の店内。古本の割合が多いが一部新刊も取り扱っている。


「FOLKをはじめたのは2010年9月のことです。大阪の天神橋で開店して2011年12月までの1年3ヶ月間、天神橋で営業していました。2012年1月からはこの北浜で営業を開始しました。間が1ヶ月だけでばたばたでした、なんとか移転できた感じです(笑)。以前も古本と雑貨のお店で働いていて、いつかのタイミングでお店を出したいとずっと思っていました。天神橋ではじめたきっかけは、“たまたま空いていた物件を見つけたから”です(笑)。その物件がとても良い感じで、この場所でお店をしたい!と思ったんです。タイミングよく、働いていたお店をちょうど辞めたところで、思い切ってお店をはじめようと決心しました。私物でたくさん本がありましたが、オープンにあたっての本格的な仕入れやお金の面など、壁はたくさんありましたね。ですが、そうしてなんとか天神橋にお店をオープンできたときは本当に嬉しかったです。」

そう笑顔で話す吉村さん。

「今の場所に移転した理由は、思い切ってはじめたお店ですが、1年以上営業すると知り合いも増え、やりたいことも多くなってきたからです。天神橋のお店では手狭になってきてしまったのです…。店内でライブをしたい、コーヒーや食事を出せる喫茶をしたいとか…。以前のお店は1Fだけだったのですが、こちらに移転して1Fと地下スペースが使えるようになりました。」

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現在の北浜のFOLK店内。1Fの喫茶スペースは入り口近くのカウンター席、店内中央のテーブル、窓際にも席があり、本のコーナーもある。喫茶では「谷口カレー」が月曜、火曜、その他の曜日も時々出店中(売り切れ次第終了)。


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階段を降りると地下が本屋に。本や様々なモノで溢れています。


「今1Fがこうして喫茶、地下が本屋という形になっていますが、以前は1Fは喫茶というほどでもなく、カウンター席のみの小さな喫茶と、あとは今地下にある本は全部1Fにあったんです。地下は完全なイベントスペース、展示スペースとして使用していたのですが、今のこういう形にした理由は…。ほとんど思いつきなのですが、なんとなくです(笑)!こっちの方が楽しいし、絶対良いと思うからです!基本的に毎回こんなノリです(笑)。お店をはじめたときからずっとこんな感じなんです、すみません(笑)。」

出会ったときから全く変わっていない(笑)、これがFOLK店主の吉村さんです。



イベントを主催したり、なにかいろいろとやっています



本当にたま〜に連絡を取り合う僕と吉村さん。

吉村さんはこのFOLKのお店以外にもイベント出店やイベントを企画、主催したりといったことも行っています。

「昨年は「約300人のブックカバー展」があり、その対応と準備で忙しすぎました…。本当に…。レトロ印刷JAMさん協賛の元、何度か開催しているシリーズ企画なのですが、毎回とても楽しいイベントで、やらせて頂いているだけで光栄なのですが、本当に忙しくてつらかったです…。あ、でもその倍以上に楽しかったです!本当です!」


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2014年9月〜11月にかけて、大阪・東京・名古屋で開催された「約300人のブックカバー展」。架空の本屋さんの架空のブックカバーを一般募集により集め、展示・販売を行うこの企画。「こんな本屋さんがあったらいいなぁ」とイラストレーターやデザイナー、作家やショップさん、会社員や学生などなど、著名人から一般人の方たちが考えた「架空のブックカバー」が一同に集まる人気企画。


「このイベントは、過去に約50人の様々な人に参加して頂いて、それぞれに本のコーナーをつくってもらった「約50人の本棚展」、好評で規模を大きくして開催となった「約100人の本棚展」そしてシリーズ第三弾として「約100人のブックカバー展」、この「約300人のブックカバー展」は4回目のイベントです。毎回規模が大きくなっていて、本当に嬉しいのですが、その分忙しさが…(笑)。」

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はじまりはここから。2012年5月に開催された「約50人の本棚展」。


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「約50人の本棚展」会場の様子。こちらはFOLK地下スペース。


「このシリーズ企画は1番最初に開催した「約50人の本棚展」からkof booksellers union(コフ ブックセラーズ ユニオン)」というチームで主催しています。「本で世界をもっと楽しく!」をコンセプトに、駒鳥文庫・ON THE BOOKS・FOLK old book storeの3店舗の店主たちが結成する古本屋ユニットです。ですので、僕1人で全部やりとりをしているわけではないのですが、さすがに昨年の300人は少しやりとりが大変でしたね(笑)。」

「約50人の本棚展」「約100人の本棚展」そして「約100人のブックカバー展」の3つは、実は僕も参加のお誘いの話を吉村さんから頂き、参加ご協力したイベントです。

この他にもFOLKは「東京蚤の市」に参加したり、関西の本のイベントに積極的に参加したりなど、ばたばたと慌ただしい日々を送っています。




『レオ・レオーニ 希望の絵本をつくる人』
まるさんかくぞう
『オーレ・エクセル イン モーション』
『ハーブ&ドロシー』
『木のうた』
『きりのなかのサーカス』
『ママのスカート』
『かさ 』
『ブルックリン・ネイバーフッド』
『Casa BRUTUS 2013年 12月号』
『ファンタジア』