
! Posted by Asuka Kuramochi2014.12.30
何もない道でつまずいたり、消したはずの電気がついていたり、
開けたばかりのお菓子がいつの間にかなくなっていたり・・・。
何かに見られているような感覚やおかしな記憶。
それはきっと不思議な生物の仕業だと思うのです。
そんな、わたしが見つけた未確認生物たちを紹介していきたいと思います。
「ピグモン」
・サイズ・・・ハンモッグ1つ分
・重さ・・・綿菓子50個分
ウールのような肌触りで、触れるとホッカイロのようにあたたかい。
寒い季節の晴れた日にベンチに座っていると、隣によく現れる。
触れられると気持ちがよく、そのまま眠ってしまうと
なぜだか昔の夢ばかりみるので、不思議と心も温かくしてくれる。
「ケジョ」
・サイズ・・・スカンクのしっぽ1本
・重さ・・・4~8kg
毛が多く長いので、動くたびにどこかに当たってしまう。
家の中の人がいない場所にあらわれ、歩いたり走ったり転んだりと、
とりあえず動き回っている。臆病で自分以外の物音には敏感に反応するため、
人の気配がすると何もなかったように隠れてしまう。
「ケーリー」
・サイズ・・・柴犬1匹
・重さ・・・三輪車1台
にぎやかな場所を好むため、お祭り事やお祝い事などによく現れる。
なんとなく人に気づかれているが、ほとんどの人の記憶には残らない。
たまに覚えている人もいるが、ほとんどの人が忘れているので
思い返すと自分の勘違いだったと思ってしまう。
「コロちゃん」
・サイズ・・・くるぶしソックス1つ分
・重さ・・・リンゴ1個分
忙しい人の部屋に現れ、のそのそ動き部屋をゆっくりと散らかす。
部屋の人が汚いことに気がついたときには、すでにその場にはいない。
散らかすだけ散らかし、部屋のものを何か持ちだしていなくなる。
「ジカガミン」
・サイズ・・・時にはお皿くらい、時にはビルくらい
・重さ・・・煙と同じ
つるんとしたフォルムでお腹が膨らんでおり、水たまりや鏡に化けたりする。
水たまりに化けている事が多いが、鏡に化けると遠くの街や船を映したりする。
近づくと離れてしまうので追いつくことができない。
くらもちあすか / Asuka Kuramochi
茨城県出身。日常に溢れるモチーフを中心に、
擬音語/擬態語を用いて抽象的に描写します。
Web site
http://asukakuramochi.com
twitter
https://twitter.com/KURAM0CHI
Instagram
http://instagram.com/kuramochiasuka
Main visual design:こぐれ そう(ousia)
© Asuka Kuramochi
ART&MOREに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
著作物のご使用については、こちらにご連絡ください。当サイトへのリンクはフリーです。
ヌトグラン ミニ個展『けだまごっこ』
「flower shop 山かく”日本” – 5日間の架空の花屋 -」 at 原宿ROCKET