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ID – I Dictionary – は、オンラインショップさんまるよんの「Human color chart」で紹介している
アンケートをもとにインタビューを行ったものです。


インタビューした内容が作家のIDのように、また同時に、辞書のように閲覧者がその作家を知れるよう、
様々な作家をご紹介していきたいと思います。


 

01
 


3回目は、グラフィックデザイナーの阿部 寛文さん。

デザイン事務所を経て、現在は札幌を拠点にフリーランスとして活動。
国内外のアーティストやイベントのデザインを数多く手がけ、その他、様々な分野で
デザインワークを展開されています。また展覧会などを通し、カタチの発見、
再構成による作品制作を行っており、抽象的なモチーフと有機的なテイストを絶妙なバランスで
掛け合わせたそのデザインは、優れた洞察力とセンスの高さを感じさせてくれます。


そんな阿部 寛文さんをご紹介致します。


 

02
 

 

阿部 寛文と札幌

「出身は北海道の札幌市です。現在も札幌を拠点に活動しています。
札幌はグラフィックデザインに関しては土壌ができているというか、自己表現を許してくれたり
面白い事をやりなさいという人が多く、とても寛容的だと思います。

幼少の時は、兄がサッカーをやっていた事もありスポーツ少年でしたが、絵描く事は幼稚園ぐらいの頃から
ずっと好きでした。描くものは、マンションを点描っぽく描いたり、年賀状を書く事も好きで、大学に入るまでは
全て1枚1枚手書きで描いていました。サッカー部の人にはサッカーの絵を描いたり、
先生にはカタログのような絵馬の絵を描いたりしていましたね。


中学、高校もサッカーばかりやっていたので、大学に入るまでは、デザイナーの名前というのは一人も知りませんでした。
高校ではパソコンで絵を描く授業もあったのですが、グラフィックデザイナーという職業も知らなくて、
始めは漠然と“作る人”といったイメージでした。村上龍が書いた「13歳のハローワーク」を読んだり、
友人でグラフィックデザイナーになると話していた友達がいて、そんな職業もあるのかと思いました。」


 

03
 

捉われないスタイル

「高校を卒業してからはデザインをやろうと思い、デザインの大学に進みました。
コースが空間と製品、メディア、コンテンツと色々ありましたが、先生が面白そうだった事もあり
メディアコースにいこうと思いました。本格的にデザイナーというものを意識したのは大学に入ってからです。
授業は音の編集や映像編集があったり、わりと思想学みたいなものが強かったのですが、
大学時代の先生が現代美術家だった事もあり、現代芸術に興味を持ちました。
逆に大学でグラフィックデザインを教えてもらった事がありませんでしたね(笑)。

ただ、大学時代からなんとなくデザイナーや作家などの分け隔てが要らないのではないかと思っていました。
観た人がデザイナーだと思えばデザイナーだし、作家だと思えば作家だし、明日はデザイナーかもしれないけれども
今日は作家で、というような事でもいいような気がしていて。
ただ、もちろん自分自身も役職で分けて見ている部分もあるので、評価軸として必要なものだという事は
理解できているのですが、もっと単純に良い悪いで作品を観てもいいのではないかと思います。


 

04
 

 

阿部 寛文と性格

「物事は理論的に考える方だと思いますが、わりと頭でっかちな部分もあるかもしれません。
人と会って緊張するという事はあまりありませんが、仲良くなるとすぐB型という事がバレてしまいますね(笑)。
ただ、自分がいいと思っているものがダメになってしまうのは嫌なので、
自分の我が侭というか、わりとハッキリと意見は言う方だと思います。

あとは知らなかった事を知れるというのは、ある種の快感というか、
180度意見が変わったと思える経験や、そういう体験ができると面白いと感じます。


先日、地球歴という暦の考え方の話を聞いたのですが、本当は日の出日の入りの感じ方が真逆で、太陽は
沈んだり上ったりしているのではなく、地球が太陽に近付いているのか遠のいているかだという話を教えてもらった時に、
それを聞いた途端、地球が動いている感覚をなんとなく体感できることがすごいと思いました。
常識ってこれだけ180度変わるのかと思えて、とても愉しかったです。」

 

05
 

 

 




『レオ・レオーニ 希望の絵本をつくる人』
まるさんかくぞう
『オーレ・エクセル イン モーション』
『ハーブ&ドロシー』
『木のうた』
『きりのなかのサーカス』
『ママのスカート』
『かさ 』
『ブルックリン・ネイバーフッド』
『Casa BRUTUS 2013年 12月号』
『ファンタジア』