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ID – I Dictionary – は、オンラインショップさんまるよんの「Human color chart」で紹介している
アンケートをもとにインタビューを行ったものです。


インタビューした内容が作家のIDのように、また同時に、辞書のように閲覧者がその作家を知れるよう、
様々な作家をご紹介していきたいと思います。


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2回目は、イラストレーターのナガノチサトさん。

広告代理店を経て、現在はフリーで活動されており、
CDジャケットやPV、recruit、カタログ「verda」などの仕事でイラストを描かれています。
最近では、文具ブランド「水縞」でもイラストを描かれており
強さと弱さの両方を感じさせる独特な線のタッチや、
アンバンランスな印象を持つモチーフは、どこか懐かしさと親しみやすさを与えてくれます。


そんなナガノチサトさんを今回はご紹介致します。

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ナガノチサトと記憶

「出身は千葉県浦安市で、デイズニーランドがあるのでよく街中賑やかなイメージを持たれるのですが、
家の周りは住宅街で、一人遊びの延長線上に絵がありました。姉がいるのですが、
姉が小学校に先に通い始めてからはあまり遊んでもらえなかったので、よく一人で絵を描いていました。
家の中を移動する際は、常に鉛筆とノートを持ってウロウロしており、ずっと何かしら描いていたと思います。

子供の頃は、漠然と漫画家になりたいと思っていたので、
親に大学ノートを買ってもらっては、ずっと必死にセーラームーンを描いていました。
男の人がウルトラマンに憧れる感覚と似ているかもしれませんが、正義のヒーローに憧れていたのかもしれません(笑)


小学校に進み、賞を頂いたり海外へ絵が送られた事もあり、絵を描く事は好きでした。
その時は、絵の具をぐちゃぐちゃして色を塗っていましたが、もともと飽き性で、一枚描き終わる前に
次の面白い何かを発見してしまうので、描き途中でも新しい絵を描いていたりしていました。
それから、線というものを意識するようになってからは、段々と色を付けなくなり、
塗れても洋服の色を一色塗って終わりでした。形を見たいという事もあって、
塗る事で線や形が消えてしまうのが嫌だったという事もあったと思います。」


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始まりの一枚

「自分で思ったものを描こうと思ったのは高校生ぐらいで、高校も美術を多く専攻できる学校に通っていました。
その時、初めてイラストレーターという職業を知ったのですが、それまでは絵を描く仕事というのが、
漫画家か画家ぐらいしかないのかと思っていて、何となく読んでいたファッション紙の挿絵なども、
そのような職種の方々が描いていたのだとまったく知りませんでした。
その頃から、とにかく絵が描ける仕事がしたいと漠然と思っていました。

その後、専門学校へ進んだのですが、その頃から全部鉛筆で描き始めたと思います。
その時に、この絵から始まったかなという絵が一枚あって、学校の課題で、
好きな音楽をモチーフに絵を描きなさいという課題があったのですが、くるりの「東京」という曲で描きました。
コラージュのような感じで一枚の紙にいろいろなモチーフを散らばせ、色付けした絵を制作したのですが、
そこから今の自分が始まったような気がします。この頃から下描きをしなくなりました。


ダメならダメ、ぐっとくる時はぐっとくる。
その日その時の自分がどうなのか、少しだけわかるようになりました。」

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ナガノチサトと色

「色は山吹色が好きです。原色がくすんだような色が好きで、
基本的にえんじとか茶色などのおじいちゃんカラーが好きなんです。
黄色とかを差し色で使用する事もありますが、作品にきっちり塗り込むことは今はありません。

自分を色に例えると濃いグレーだと思います。
白と言いたいのですが、黒い部分もあったり、逆も然り、
そんな事を考えたりするのでハッキリしないんですよね。曖昧な人間なので(笑)


でも、曖昧さも自分の要素としては必要な気がしています。」

 

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『レオ・レオーニ 希望の絵本をつくる人』
まるさんかくぞう
『オーレ・エクセル イン モーション』
『ハーブ&ドロシー』
『木のうた』
『きりのなかのサーカス』
『ママのスカート』
『かさ 』
『ブルックリン・ネイバーフッド』
『Casa BRUTUS 2013年 12月号』
『ファンタジア』