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ART&MOREギャラリーでは、
クリエイターのアイデアやコンセプトがカタチになった、
オリジナリティあふれる魅力的な作品を紹介していきます。


第2回目は、
山下ともこさん作「Yama-ori Tani-ori」をご紹介します。



「Yama-ori Tani-ori」



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 *クリックすると画像が拡大します



美しい陰影の 山折り、谷折り


『Yama-ori Tani-ori』
作:山下ともこ
仕様:A4変形
価格:1,400円+税

取扱い店舗:ユトレヒト




山下ともこ / Tomoko Yamashita
グラフィックデザイナー/アートディレクター
千葉県生まれ
日本大学芸術学部 卒業
(株)アサ・アドバタイジング、(株)エージー、(株)ライトパブリシテイ、
(有)服部一成 を経て、2003年よりフリーランス。
書籍装幀、パッケージ、CI、広告、雑誌などグラフィックデザインを中心に活動。
’10年 東京アートディレクターズクラブ ADC賞受賞

http://www.tomokoyamashita.net




「Yama-ori Tani-ori」についての3つの質問



ー「Yama-ori Tani-ori」のアイデアを思い付いたのはいつごろで、どんなきっかけですか?

一昨年の夏頃です。平面上で立体の表現を面白くできないか。ということを考えていました。
一枚の紙はただ一度折っただけで平面ではなくなり、光があたる面と影が落ちる面ができる。
そんなことは、誰でも知っていることではありますが、
それをチャーミングなzineにできたらと思ったのがきっかけです。


ー鮮やかなイエローが作品の魅力をより一層引き立たせていますが、最初からのイメージですか?

イエローの色に関して言えば、最初からのイメージではありません。
けれども最終的にイエローを使ったことによって、アタマの中のイメージに近づいたと思います。


ー表現にいちばん苦労したのはどの部分で、とくにうまくいったのはどの部分ですか?

表現のスタイルが決まるまでが苦労しました。
今回私が作ったグラフィックデザインは、白い紙を山折りと谷折りで折った時のような、あるいはその途中のような抽象的な立体であり、具体的な対象物がありません。その立体は、想像の中では向こう側に折れたり、手前に倒れたり、浮いたり、バランスを保ちつつ立っていました。デザインに定着させるには、その輪郭をたどるにようにひとつひとつの立体の精度(個別の造形の美しさ・グレートーンの階調のコントロール・見開きの時の左右のバランスなど)も上げていく必要がありました。そうして少しずつ変化した結果、完成に至っています。
     *   *   *
うまくいったのは、グラフィックと写真の組み合わせで表現の実験ができたことです。淡々とグレートーンの立体が続く構成でありながら、「何かが気になる、どこかひっかかる。」ような流れにしたかったのです。虚構と現実の変わり目で、「ハッ」とするようなこと。あるいは「謎」を残したいですよね。そんなことを思い描いていたら、このような表現になりました。



【INFO】
9月に行われるTHE TOKYO ART BOOK FAIRに「上・中・下」で参加します。
今年も新作のzineを発表します。ぜひ、ご来場ください。
( 詳細はHPをご覧ください。→ http://zinesmate.org/lang/jp/the-tokyo-art-book-fair




© Tomoko Yamashita



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