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[ CREATORS ] NOTES   2014.5.27

Kite(カイト)メンバー5人の作品を5回に分けて紹介する連載「Kiteの本」。
4回目は、記録と記憶、その似て非なる2つのイメージを組み合わせた
写真作品を制作する加納千尋の本を紹介します。


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一つの風景が持つ記憶。
それは、時間を経ることで、また眺める視点が増えることで
数を増やし、蓄積されていきます。
一つの視点しか持つことを許されない私達の記憶を、
一冊の本の中に写真として並べてみる。
それは、複数の視点から一つの場所、時間、出来事を読み解き、
新しい景色を発見するための写真を通した試みです。



1.「ヒキャリミシ」


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祖母と、その故郷である遠い田舎の島の風景をおさめた写真集。
ヒキャリミシとは島の言葉で、
”生まれたての赤ん坊に初めて外の光を見せる儀式”のこと。
自身が捉えた島の光景、島から遠く離れた祖母の姿、
そして昔の島の生活が映った古い写真。
それらの写真はそれぞれの記憶をもちながら、同時に一つの風景を共有しています。
彼女のように、意思を伝えることのなくなった人たちはどんな夢を見ているのだろう。
写真を手がかりに、そんな答えの無い問いに迫ろうと試みた1冊。


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2.「人の家」


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ある古い家で見せてもらったアルバム。
そこにはその家の主が50年ほど前に撮影した写真が几帳面に並んでいました。
時間を経て色褪せた過去の写真と、その家に初めて訪れた作家が撮影した現在の写真、
その二つの写真を組み合わせて編集した蛇腹式の写真集。
本はまるで時間そのもののように伸び縮みしながら、
遠く離れた2つの時代をひとつながりに繋いでいきます。
そこから見えてくるのは住人の記憶ではなく、
時とともに蓄積された”家の記憶”です。


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○以上2冊の本は、現在開催中の「Kite Book Store@SPBS 5/5-6/1」の会場、
またはKiteのWebShopで閲覧、またはご購入頂けます。

Kite Book Store@SPBS
http://www.kitebooks.info/news/
Kite Shop
http://kitebooks.thebase.in/

○また、Kiteのwebサイトにて試し読みができます。

ヒキャリミシ
http://www.kitebooks.info/hikyarimishi-yomu/
人の家
http://www.kitebooks.info/hitonoie-yomu/


次回のKiteの本 vol.5は、「阿部航太の本」を紹介します。

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Kite Book Store@SPBS 5/5-6/1

会期:5/5(Mon)-6/1(Sun)
   Part 1  「読む」5/5(Mon)-5/18(Sun)
   Part 2  「見る」5/19(Mon)-6/1(Sun)
   Part 1,2「使う」5/5(Mon)-6/1(Sun)
時間:12:00-24:00 (Mon-Sat)/12:00-22:00 (Sun)
会場:SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS書斎ルーム
   東京都渋谷区神山町17-3 テラス神山1F

Kite Book Store@SPBS
http://www.kitebooks.info/news/
SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS
http://www.shibuyabooks.net/


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本づくりから販売までを行う、アーティストと
デザイナーによるインディペンデント・レーベル。
読書は、空にある凧をたぐるようなもの。
より高く、遠くへ、遠くへ。
見上げているのは「Kiteさん」です。
http://www.kitebooks.info
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『レオ・レオーニ 希望の絵本をつくる人』
まるさんかくぞう
『オーレ・エクセル イン モーション』
『ハーブ&ドロシー』
『木のうた』
『きりのなかのサーカス』
『ママのスカート』
『かさ 』
『ブルックリン・ネイバーフッド』
『Casa BRUTUS 2013年 12月号』
『ファンタジア』