
♢ Posted by Kite2014.5.22
Kite(カイト)メンバー5人の作品を5回に分けて紹介する連載「Kiteの本」。
1回目は、感情や記憶などのプリミティブな感覚をテーマに
絵画やドローイングを制作する阿部海太の本を紹介します。
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1.「しずかな旅」
メキシコ、南米の地が教えてくれた空の広さと荒野の静謐な美しさ。
異国での放浪体験をもとに描かれた「しずかな旅」は、
耳の聴こえない旅人が歩く、どこまでも続くしずかな世界を描いた絵本。
全ページ見開きの絵は、たった一人で歩く果てのない旅路と、
その過ぎ行く情景の瞬間瞬間をとらえます。
聾者の画家、松本竣介に着想を得て生まれた耳の聴こえない旅人。
しずけさに包まれた彼の目に映るのは、豊かに移ろう光の世界。
そんな彼が旅の果てで出会ったのは、満天の夜空に響き渡る「うた」でした。
2.「アーリーサマー」
Kiteメンバー西村祐貴と共著の詩画集。
”絵と言葉の会話録”として連載されたwebギャラリー
「ロールペーパー」(http://nishimurayuuki.com/abekaita/)
を、
書籍として再編集したもので、絵を阿部、言葉を西村が担当しています。
”文章と挿絵”ではない、言葉と絵の新しい関係の創造をひとつのテーマに置きながら、
形を留めることの無い自然現象、日の光や、水、風などをモチーフに、
散文のような言葉と色鮮やかなドローイングで初夏の一日を描き出します。
しゃがみながら、葉の雫をじっと眺めるとき。
景色や音は消え去り、自分がそこにいないような、
まるで眼差しだけがそこに佇むような感覚を、そっと掬いとった一冊。
3.「TORSO」
”体はぬいぐるみ”
スクリーン越しに強く胸に突き刺さった、あるミュージシャンの言葉。
身体はあくまで入れ物で、
感情や記憶はその中で時に溢れそうになりながら、いつも頼り無さげに揺れています。
TORSO(トルソー)とは”頭および手足の無い裸身の彫像”のこと。
”人=spirit” と”人形=object” の戯れとすれ違いを描いた、
読み物ではない、見て感じるドローイングブック。
3冊の本は全て、現在開催中の「Kite Book Store@SPBS 5/5-6/1」の会場、
またはKiteのWebShopでご購入頂けます。
Kite Book Store@SPBS
http://www.kitebooks.info/news/
Kite Shop
http://kitebooks.thebase.in/
Kiteのwebサイトにて試し読みができます。
しずかな旅
http://www.kitebooks.info/sizuka-yomu/
TORSO
http://www.kitebooks.info/torso-yomu/
次回のKiteの本 vol.2は、「西村祐貴の本」を紹介します。
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Kite Book Store@SPBS 5/5-6/1
会期:5/5(Mon)-6/1(Sun)Part 1 「読む」5/5(Mon)-5/18(Sun)
Part 2 「見る」5/19(Mon)-6/1(Sun)
Part 1,2「使う」5/5(Mon)-6/1(Sun)
時間:12:00-24:00 (Mon-Sat)/12:00-22:00 (Sun)
会場:SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS書斎ルーム
東京都渋谷区神山町17-3 テラス神山1F
Kite Book Store@SPBS
http://www.kitebooks.info/news/
SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS
http://www.shibuyabooks.net/

本づくりから販売までを行う、アーティストと
デザイナーによるインディペンデント・レーベル。
読書は、空にある凧をたぐるようなもの。
より高く、遠くへ、遠くへ。
見上げているのは「Kiteさん」です。
http://www.kitebooks.info
https://www.facebook.com/kitebooks
ART&MORE GALLERY vol.2 「Yama-ori Tani-ori」by 山下ともこ
Kiteの本 vol.2 「西村祐貴の本」