
フーバー夫妻が織り成すグラフィックの世界
(以下、ギャラリー5610 プレスリリースより)
来る6月2日よりAOI & MAX HUBER展を開催いたします。
スイス人デザイナーのマックス・フーバーMax Huber (1919-1992)と、
その妻であり、イラストレーター・絵本作家として、
南スイスで50年以上にわたり活動を続けている葵・フーバー・河野(1936-)の
日本では初めてとなる二人展です。
本展では、マックスが具体美術運動に関わっていた1940年代に制作された
幾何学構成とタイポグラフィを組み合わせた作品や、
葵の色彩豊かな線と形でいろどられた新作絵画など
「アブストラクト・コンクリート」*をテーマに、両者の感性が織りなす
グラフィックワークの世界をご紹介いたします。
日本では未発表となる両者の作品群を通じて、
本年、国交樹立150周年を迎えたスイスと日本の、
もう一つの側面に色を添えることができましたら幸いです。
*『アブストラクト・コンクリート』
相反するふたつの意味を持つ言葉ですが、これは、マックス・フーバーがポスターを担当し、
そのデザインが大きく知られるきっかけとなった
展覧会のタイトル「アブストラクト・コンクリート」を引用したものです。
本展ではマックス・ビルらが参加していたスイスのアーティストグループ「アリアンツ」の
メンバーとして、マックス・フーバーが制作・提供した作品をはじめ、
当時の雑誌や図録も展示いたします。
Aoi Huber Sei Per Sei / 2012
Max Huber Ragtime Boogie / 1976-86
Max Huber QSP 082 / 1984-85
マックス・フーバー/ Max Huber (1919-1992)
スイス・バール生まれ。Kunstgewerbeschule(現チューリッヒ芸術大学)を卒業。
1940年ミラノのボッジェーリ・スタジオで1年間働くも政情悪化に伴い、1941年に一時スイスに戻る。
チューリッヒでは抽象芸術団体「アリアンツ」のメンバーに加わり活動した。1945年10月、再びミラノに移住し、
以後生涯ミラノを拠点に活躍する。
リナシェンテ、オリベッティ、ボルサリーノなどイタリアの有名企業のデザイを多数手がけ、
20世紀後半のグラフィック・アートをリードしたデザイナー。
葵・フーバー/ Aoi Huber(1936-)
東京生まれ。東京芸術大学図案科卒。
その後、スウェーデン王立芸術デザイン大学で学ぶ。1961年イタリア・ミラノに移住。
マックス・フーバーのスタジオにて助手を務めるかたわら、イラストレーションの仕事に協力する。
現在まで、主にテキスタイル、カーペット、絵本、玩具を手がけ、併行してエッチング、セリグラフ、絵画制作も行う。
現在、南スイス・ノヴァッツァーノ在住。
「AOI & MAX HUBER」 展
会期:2014年6月2日(月)~6月23日(月) ※日曜休廊時間:11:00~18:00 ※入場無料
会場:ギャラリー5610
東京都港区南青山5-6-10 5610番館
ギャラリートーク
日時:6月14日(土)15:00~17:00 (休憩を含む)
出演:葵・フーバー・河野,戸村浩(造形美術家),室賀清徳(『アイデア』編集長)
※先着40名・無料・要予約 参加ご希望の方はギャラリーまでお申込ください
後援:在日スイス大使館
日本・スイス国交樹立150周年記念
問い合わせ先:ギャラリー5610
tel:03-3407-5610 / e-mail:info@deska.jp
ギャラリー5610 ウェブサイト
http://www.deska.jp
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日本初の二人展です。フーバー夫妻が織り成す色とりどりの世界観を是非堪能してみてください。
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