「クリエイターへの7つの質問」Vol.4 Q-TA

世界が注目するコラージュアーティスト、Q-TA。
彼独自のダークシュールで不思議な世界へ惹き込まれるファンは日々後を絶ちません。

Q-TAはこれまで、オリジナル作品をInstagram上で発表してきましたが、
次第に作品の人気が高まり、ある時期から世界中にファンが急増し続けています。
(Instagramフォロワー数、約10万人。2013年9月現在)
2012年に最初の作品集「land land」を発表後、
今年の7月に、新たな世界観の作品をまとめたアートブック「lúčka lúčka」を、
CREATIVE LANGUAGEレーベルよりリリースしました。
(テーマは、「アリス不在のワンダーランド」)
また、これまでのZINE2タイトルと新作を一冊にまとめたベスト版のZINE「Jedna,dva,tři」も同時リリース。

*「lúčka lúčka」(ルーチュカ ルーチュカ)、「Jedna,dva,tři」(イェデナ ドゥヴァ トゥシ)はいずれもチェコ語。

 

今回、[ ART AND MORE ]では、
Q-TAさんのイマジネーションの源泉と作風を確立するまでの経緯、
そして作品制作のモチベーションについてお話しを伺いました。

 

「Q-TAへの7つの質問」

 

Q1. 作品のイマジネーションはどこからきますか?

自分の頭の中にいくつもの箱があるんです。
部屋であり、おもちゃ箱であり、庭であり、舞台であり…
そんな小さな箱的空間がいくつも連なっていて
自分は少し手を伸ばしてその箱の中の模様替えをしたり
くっつけたりのばしたり、または何かを住まわせてみたりしながら、
それらの箱をいろんな角度から毎日覗き見してはイマジネーションを貰ってます。

 

(c) Q-TA

 

 

Q2. 時期によっては、ものすごいハイペースで作品を制作されていますが、作品制作のモチベーションと平均的な制作時間について教えてください。

自分は頭に浮かんだイメージを大事に取っておいたり時間をかけて作品を制作したりが苦手なんで、
出来るだけその瞬間瞬間で作品に落とし込むようにしています。
3日かけて1つ作るなら、1日に1つ作って、3日で3つ作りたいんです。
もうメモや日記に近いですね。 だから日記を読み返して恥ずかしくなる日もあります(笑)

 

(c) Q-TA

 

 

(c) Q-TA

 

 

Q3. これまでのコラージュ作品にはいくつか異なるテイストのジャンルがあり、それを意識的に使い分けているようにも感じます。現在の作風が確立されたのはいつごろですか?また、今後作風が変化していく可能性はありますか?

作風に関しては、作りたい物を作っている結果でしかないですね。
マルを作っているとシカクやサンカクを作りたくなってしまうんです。
だから今はたまたまマルを作っているだけで、それが確立した物だとは思っていません。
マルやシカク、サンカク作ったり、それらを合体させて新しいカタチを作ったとしても
すぐ、テンやセンを作りたくなるかもです。

 

(c) Q-TA

 

 

(c) Q-TA

 

 

(c) Q-TA

 

 

Q4. Q-TAさんは、音楽が好きでDJもされているそうですが、コラージュを始めたきっかけと、よく聴く音楽について教えてください。

自分はゼロから物を作るより、そこにあるものを拾い集めて新たな形にするのが昔から好きなんです。
そう言った意味ではコラージュもDJもほとんど同じ感覚で接していると思います。
それ以外でも自分の中で表現と名の付くものは、分解と再構築で出来ています。
いつからというより、気づいたらコラージュ的発想をしていましたね。
DJでかける曲も作品を作るときに聴く音楽も電子音楽です。
Mouse on MarsやAutechre、Ovalなどの無機質で変則的なリズムの電子音楽が好きです。

 

(c) Q-TA

 

 

Q5. 独特のモチーフやストーリ性を感じる作品が多く見受けられますが、作品制作時に何かアイデアがひらめいた瞬間はどんな心境ですか?

独自のトーンを出すことには気を使っていますね。
ストーリーに関しては、途中まで誘導してあとは受け手の解釈に任せています。
自分の作品にタイトルがないのも想像の妨げにならいための配慮です(笑)
なので、制作時にベースになってるアイデアやストーリーがあってもナイショです。

 

(c) Q-TA

 

 

Q6. コラージュアーティストQ-TAとは?

コラージュ作品を作る人というよりは、人生において、他人のフンドシで面白おかしく相撲をとる人です。

 

(c) Q-TA

 

 

Q7. 今後の目標とチャレンジしてみたい仕事は?

コラージュの世界観をインスタレーションで表現してみたいです。
見る側が作品の一部になれる空間を作ってみたいですね。

 

(c) Q-TA

 

 

 

(c) Q-TA

 

 

Q-TAさん、ありがとうございました。
今後のコラージュ作品、アパレルブランドとのコラボ展開など楽しみにしています!




image © Q-TA




Q-TA / キュータ
コラージュアーティスト / アートディレクター

シュルレアリスムを独自の解釈で表現するコラージュ、グラフィック作品は、
日本国内はもちろんのこと海外からも高い評価を得る。
MELANTRICK HEMLIGHET、AHCAHCUMなどのアパレルブランドとの
コラボレーションをはじめ、音楽関連のアートワークや多方面で活躍中。

著書:
「Opakovani」(2014) 作品集
「lucka lucka」(2013) 作品集
「Jedna,dva,tri」(2013) Zine
「land land」(2012) 作品集






< 聞き手 >
清水厚史 / Atsushi Shimizu
ART&MORE編集長 / ADLIB代表 / 編集者・コーディネーター
グラフィックデザイナー・イラストレーターとしても活動を行う
ADLIB:www.adlib-tokyo.com
Melbourne:www.atelier-melbourne.com








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